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早稲田大:手による磨き動作不要の次世代型全自動歯ブラシの開発に成功

2019/01/21

 早稲田大理工学術院の石井裕之准教授、早大生が起業した株式会社Genics(栄田源社長)の共同研究グループは、手による磨き動作不要の次世代型全自動歯ブラシの開発に成功。同大は19日付ホームページで発表した。

 今回開発した全自動歯ブラシのマウスピースには、歯垢を除去するためのブラシが植えられていて、これを複数の小型電動モータによって駆動することで、歯列に沿ってブラシを上下左右に運動させて歯垢の除去を行う。歯列形状に沿ってブラシが歯の裏側を含むすべての面に当たるように設計されているため、複数の歯を同時に磨くことが可能となり、短時間で効率的に歯垢を除去する。歯垢除去率は、手で歯ブラシを動かして歯磨きを行った場合と同等で、磨き残しも防ぐことができる。

 この全自動歯ブラシを使用すれば、筋力の低下した高齢者や上肢に障害のある方だけでなく、介護者の負担も低減。さらに、たとえば時間がなくあわただしい朝に、全自動歯ブラシで歯磨きをしながら服を着替えることも可能で、日常の歯を磨く行為がもたらす煩わしさから解放してくれるという。今後、実証実験を重ねて、2019年度中には試験販売開始の予定。

(大学HP:https://www.waseda.jp/top/news/63005

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