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大学入試日程延期せず 文部科学省が教育関係者へ通知

2020/06/22

 文部科学省は2021年の大学入試日程について新型コロナウイルス感染拡大による延期を見送ると全国の大学、都道府県教育委員会、都道府県知事ら教育関係者に文書で通知した。全国高等学校長協会などから休校の長期化を理由として試験日程の延期を求める声が上がっていた。

 文科省によると、2021年の大学入試は従来のセンター試験に代わって初めて行われる大学入学共通テストで、実施日は当初予定通りの1月16、17の両日。延期は見送ったものの、休校の長期化による学習の遅れを考慮し、1月30、31の両日に追試日を設定した。

 追試日の選択は出願時から認め、学習の遅れを理由とすることができる。1月30、31日に受験生が病気になった場合に備えて2月13、14の両日にも追試日を設ける。追試の難易度は最初の日程と同じとし、得点調整をしない。

 各大学が実施する一般入試の日程も従来と変わらず2月以降となる。ただ、高校3年生で履修することが多い科目については、出願範囲の工夫を各大学に要請している。同時に追試日の設定も求める。

 総合型選抜(旧AO入試)は出願開始を2週間遅らせて9月15日からとなる。学校推薦型選抜(旧推薦入試)はこれまで通り11月の出願開始とする。総合型、学校推薦型選抜の調査書は高校3年時の評定が記載されていなくても出願を受け付ける。

参考:【文部科学省】令和3年度大学入学者選抜実施要項について(通知)(PDF)

大学ジャーナルオンライン:https://univ-journal.jp/33042/

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